vol.14

青木農園

野菜を通して、地域の人たちと繋がっていきたい

 多摩市内を流れる大栗川の川沿いに「青木農園」がある。畑を管理しているのは、青木幸子さんと息子の克訓さんである。克訓さんが本格的に農業を継いでからまだ日は浅いが、新しい都市型農業を目指している。畑には農薬を使わない野菜や果実がたわわに実り、道行く人たちの目を楽しませている。ここで収穫された野菜は、母屋前の「無人野菜コーナー」で販売されており、その美味しさには定評がある。幸子さんは畑で収穫したばかりの旬の野菜の美味しさを伝えるべく、レストラン「青木農園」を開店して、日頃、自宅で食べている“農家料理”を提供している。

生産している野菜や果物の種類は約70種類!

 青木農園では年間を通して、約70種類ほどの野菜や果物を生産している。中でも種類が豊富なのはトマトで、大玉、中玉、ミニまで合わせると13種類も生産しているという。その理由は「トマトの品種によって、味や形状の違いを説明しやすいから」だという。その他にはジャガイモを6種類、ブルーベリーを5種類など、一つの品種に対していくつかの種類を育てているのが特徴的である。

野菜作りには何よりも“土が大事”

 青木家では、もともと自分たちが安心して食べられるように、農薬や除草剤を使わずに野菜を作って来た。幸子さん自身、農家さんと付き合ったり、畑を見せてもらったりしている内に、「農家さんがいかに土を大事にしているか」そして「野菜の味は土の状態で決まる」ということを実感した。実際に農業をする中で、一番大事にしているのが「土づくり」で、土にこだわった野菜作りをしている。幸子さんは「良い土で育った野菜は細胞がしっかりと生きているため、野菜本来の甘みがあります」と語る。

本格的な野菜の勉強を始める

 幸子さんが農業を始めるようになったのは、義父母が高齢になって相次いで具合が悪くなったのがきっかけだった。最初は「家庭菜園」の本を見ながら、手探りで農作業をしていたという。その内に消費者の気持ちと農家の気持ちの“ずれ”が気になり出して、「農業とは何だろう?」と考えるようになった。それを機に、幸子さんは農家の研修会や講習会などに参加するようになり、「東京Uターンセミナー」で2年間学んだ後に、東京都の女性農業者団体「ぎんなんネット」に入った。さらに「恵泉女学園大学」で有機農法の講習会を受けたり、NPO「やさいの学校」で野菜を食べ比べて勉強している内に、すっかり農業にはまってしまった。そして採れたての地場の野菜の美味しさを味わってもらうために、レストラン「青木農園」を開店する運びとなった。

旬の野菜を使った“農家料理”でおもてなし

 レストランで提供するメニューは、その日の朝、収穫したばかりの旬の野菜を使った“農家料理”である。「青木農園」では芽が出て、花が咲くまでの野菜を、美味しく食べてもらうことをモットーにしており、時には「大根の花のお浸し」や「ズッキーニの花のフライ」「ネギ坊主の酢味噌和え」などを味わえるのも魅力的だ。調理は幸子さん一人でやっており、「お客様には、じっくりと時間をかけて料理を味わってほしい」そうだ。

野菜について語れる農家でありたい!

 幸子さんはお店にいらしたお客様に、今までの子育てや介護の体験を通して「食べることの大切さ」や、旬の野菜の美味しさや調理法などを伝えている。また「ウォーキングをして足腰を鍛えるように、野菜をよく噛んで食べて“内臓のウォーキング”もして欲しい」と説いている。そのために「青木農園」では、ゆっくりと時間をかけて料理を楽しんでもらうように心掛けている。

自分たちが楽しめることが一番、大切!

 現在、マンションの一室で運営しているレストランも、ゆくゆくは母屋へ場所を移して、庭に石窯を作って「お客様と一緒に楽しみたい」そうだ。また最近では地元の小学生を対象に、市内の野菜を使った「親子料理教室」を開催したり、「農協」の会員向けに「トマトジャムの料理教室」を開催するなど、野菜を通しての活動範囲も徐々に広がって来ている。
 「これからも、地域の人たちに喜ばれるような、新鮮で美味しい野菜を作っていきたい」と抱負を語る。“地域とつながること”の大切さが見直されている今、青木さん親子のような愛に溢れた生産者さんたちが活躍できる場がさらに増えていくといい。

店名
「青木農園」農家料理(要予約)
住所
〒206-0001 多摩市和田1705 ダイヤモンド聖蹟110号室
連絡先
090-2206-9517
青木幸子

農家料理を提供するレストラン「青木農園」を開いた青木さんは、畑での息子さんとの対話を楽しみにしているという。


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